2023-08-18 に、朗読劇『胡蝶ノ、ユメ』を観劇した。
13:00 の回で、役柄:出演者 は以下の通り
鑑賞したその日の夜から通しでまとめや感想を綴っている。 ここから盛大にネタバレありで記載していく。注意されたし。
諸般の事情で台本が手元にない。公演内容に被弾してグッズを買う余裕を失うこともあるので、内容をあらためずとも、先に買っておくことをおすすめする。
で、台本を持ってる人から情報をもらったほうが良いだろうという考えでいたのだが、未来の自分も当然台本を持っていないので、記憶が揮発するばかりである。 後で思い出したり自分の感想を書くためにも、大まかに流れを書き出した。不正確なことばかりであろうから、飛ばしてよい。
ワンショットで何を覚えられて、何が覚えられないのかの参考資料にでもなれば幸い。
ざっくり話のながれ
- 全部で10章仕立て
- 時間軸が2011年の6月と提示されるところから物語ははじまる
- 主人公「今 辰朗(こん たつろう)」は母と一緒に瀬戸内の島「倉賀野島(くらかのじま)」に移住してくる
- 新天地に心躍る辰朗は、島のいっとう大きい、眺望のよいオリーブの木の下で少女と出会う
- その日から、辰朗は時折、自分が蝶になる夢を見るようになる
- 転校生の扱いとはいつの世も変わらぬもので、物珍しさから人気にもなるし、快くない視線もまた存在する
- 島の有力者の子である「安養寺凌(あんようじ りょう)」もその一人で、ある日事細かに調べ上げた辰朗の出自を晒し上げた
- 2011年3月の東日本大震災によって福島の地を追われたこと
- その後近寄るものはいなくなった
- 島の有力者の子である「安養寺凌(あんようじ りょう)」もその一人で、ある日事細かに調べ上げた辰朗の出自を晒し上げた
- 新天地で孤独を味わうことになった辰朗は、いつかのオリーブの木に寄り道をすると、いつかの少女がいた
- 名を「大蔵ちとせ」といった
- 学校での居場所をなくした辰朗は、ちとせとの仲を深め、お互いを知っていく
- 辰朗は震災で土地をおわれたこと
- 父を亡くし、遺品は折りたたみナイフ程度であること
- 唯一の遺品であるそれを、ちとせは「大切にしたほうがいい」と諭す
- ちとせもまた、島の外から来て大蔵姓となったこと
- 再び教室で嘲笑の的される辰朗
- 泣き縋る辰朗と、それを宥めるちとせを撮った写真が張り出されていた
- 汚物、汚染物と罵られる辰朗
- 怒りをあらわにする辰朗の目つきに、凌はたじろぎ、同時に興味を持ち始める
- 幾日か時は過ぎ、辰朗は酒屋のアルバイトという学校以外の居場所を得た
- 夏祭りが近づき、ちとせと一緒に行く約束をする辰朗
- しかしある日、大蔵家の、そして「大蔵ちとせ」の不穏な噂を耳にする
- 「客を取っている」「その娘も」
- 噂に過ぎないと信じない辰朗
- 焦燥を焚き付けるように、ちとせから夏祭りに行けなくなったという連絡が入る
- 夏祭り当日、見知らぬ大学生とちとせの逢瀬を目撃した辰朗は、抱いていた疑惑が答えを得て酷くショックを受ける
- 思わず歩み寄ろうとする辰朗を止めたのは凌だった
- 時は2020年に飛ぶ
- 郊外でパン屋を営んでいる辰朗、妻と娘がいると明かされる
- 場面は変わり、ルポライターの「東雲賢世(しののめけんせい)」が登場する
- 倉賀野島に行ったことがあり、なにやら調べ物をしているらしい
- パン屋の話題をタネに辰朗と接触を図る東雲
- 倉賀野島を調べているという東雲は、「大蔵ちとせ」の名を出した
- 夏祭りの日に何かが起きたことを仄めかす
- 時は2011年、夏祭り翌日に戻る
- 浜辺で死体が発見されたという
- それは東京から来た大学生らしき男で、岩場の付近で死んでいたという
- それはちとせと一緒にいた男であると辰朗は確信した
- 事情を聞く辰朗にちとせは「急に押し倒されて、押し返したら岩場で転んでしまって」と震えながら答える
- ミサンガもなくしてしまったという
- ちとせを救いたい一心で、辰朗は身代わりとして犯人になることを思いつく
- 駐在所で自供をしようとするも土壇場で勇気の出ない辰朗
- そこを目撃していた凌が表れ、機転を利かせ「あれは事故だった」と口裏をあわせることにする
- 口裏合わせはすんなりとうまくいき、事件は事故として扱われることとなった
- ここから過去と未来が行ったり来たりする
- 東雲の追求は続く
- 胡蝶の夢 というアカウント
- そこにはちとせと思われる者による、見たこともないちとせの赤裸々なツイートで満ちていた
- 身体を売ってきていたこと
- 事件を匂わせる心情が綴られていること
- 事件とピッタリ合う
- 辰朗もその存在を認識していた
- そこにはちとせと思われる者による、見たこともないちとせの赤裸々なツイートで満ちていた
- 東雲の回想、独白
- 弟の死の謎を追って、事件の後には単独で大蔵の宿に赴いていた
- そして、弟の言っていた「オプション」という言葉の意味を理解する
- あてがわれていたのはちとせだった
- 東雲は幾度と訪れ、ちとせを買った
- 「ここから連れてって」ちとせの言葉に深入りする気になれなかった東雲は、そこでぱったりと連絡を断つ
- 2011年11月、辰朗の周辺環境が大きく変化していく
- 凌が海外の学校へ留学するとして、島を離れることとなった
- 秘密を共有していた辰朗に「お前は好きだ」と告げて去っていく
- 辰朗の母が再婚するとして、男を連れてきた
- それは24歳の男で、母とは17歳差であるという
- 島に来る時のフェリーで出会い、子供もできていると聞いた辰朗は動揺し、飛び出してしまう
- 東雲は辰朗に「大蔵ちとせ」について話を聞きたいと、切り出した
- 2011年12月23日 運命の日
- 蝶になる夢を見る時は、きまってちとせが花になって、自分が飛び込んでいく夢だった
- 母の再婚話の影響か、父が蝶になって飛んでいく夢を見た
- 「父さんはいつも、お前のそばにいるよ」
- Twitterアカウントを確認すると、ちとせは参っているようだった
- 辰朗が連絡を入れると、ちとせから会いたいと呼び出される
- 「私を連れてって」そう嘆くちとせに、辰朗は応えようとする
- しかしそのどれもが、思慮の足りない子供の妄言に等しいと、ちとせは失望するのだった
- 「できっこないよ!」
- ちとせの拒絶に動揺する辰朗
- 「助けなきゃ」「苦しみから解放してあげなきゃ」
- ちとせは「苦しい」と言っていた
- 「連れて行くんだ」「遠いところへ」
- ちとせの胸に父の遺品の折りたたみナイフが突き立っていた
- 狂乱する辰朗
- 血を流し息絶えていくちとせは「ありがとう」「辰朗で良かった」と言葉を残した
- 眼の前で起きていることと頭の中で考えていることが激しくなり
- ――絶叫
- それが顛末だと、東雲に告げる
- 辰朗はその後自供し、少年院入りし、出所したとも
- すべての真相を話した辰朗に問う東雲「大蔵ちとせを愛していますか」
- 「ちとせを愛していました」辰朗のその言葉に笑顔を向ける東雲
- 砂浜で娘が笑う
- 一羽の蝶がやってきて、辰朗の胸にとまり、去っていく
- ああ、きっとちとせだったのだろう
- 君を救えなかった僕が、せめてこの幸せを大事にしていくよ
- FIN
整理
今辰朗の年齢は
- 高2である(舞台設定より)
- 誕生日を迎えた描写はない
- 4月5月に誕生日を迎えているとしたら、自信のなさと不釣り合いに思える
- 2011年に16歳
- 2020年に25歳
東雲の年齢は
- 2011年に大学生の弟がいる
- 純粋に行けば18から22歳
- 就活を考えれば自由の謳歌に 20歳 が相当
- 純粋に行けば18から22歳
- 年の差は10ほども離れている
- つまり、2011年には30歳程度
- 2020年には40歳前後
女性役は同一人物が演じる
- 大蔵ちとせ役を演じる人は、本編中に登場する女性役にすべて対応する
- 今辰郎の母
- 大蔵ちとせ
- 噂をする女性
- 2020年の今辰郎の妻
- 2020年の今辰郎の娘
感想
- 話の流れを記憶から書き起こすだけで3000文字弱になった
- それだけ引き出せるほどに、脚本は謎を展開しながら過度に難解ではなく、演出と演技には脳に刻みつける力があったということ
- 掛け合いのテンポの良さ、話者が次々と切り替わってザッピングしていく様子に、「おお、これが朗読劇か」となった
- G列だったので、全体が見やすく、演者さんの表情がわかるくらいには近かった
- キャストとして女性は一人だから、女性役すべてを対応するんだなと
- 現実と夢(空想)がないまぜになったシーンの演出が分かりやすかった
- 大学生の死は異常事態でちょっと安心した
- 夜ごと買いに来た余所者を殺しては隠すような島でなくて安心した
- ちとせの死因には驚いた
- なんらかの離別はしただろうと思っていたら辰朗が手を下していた
- クライマックスで分離する辰朗に驚いた
- 眼の前の事態に狼狽する辰朗(辰朗役)
- 独白する辰朗(凌役)
パフォーマンスに対して感じたこと
- 序盤、廣瀬さんは辰朗をよく思わない同級生のボス格を演じていた
- 表情からさりげない貧乏ゆすりから、悪そう感がすごいよかった
- スポットライトが当たる場面は無声であろうと舞台に立っている、舞台に立っている以上演技するのは当然ということでいいのかな、と思った
- 序盤からそういう振る舞いが見えると、朗読劇初心者的に受け入れ方がわかって助かった
- スポットライトが当たる場面は無声であろうと舞台に立っている、舞台に立っている以上演技するのは当然ということでいいのかな、と思った
- 表情からさりげない貧乏ゆすりから、悪そう感がすごいよかった
- 終盤では廣瀬さんが正面を見据える視線上に座席が重なり、その目力で見据えられたように思えた
- 「次は辰朗が喋る番だから」と言い訳して目をそらしたくなるほどに(実際そらした)
- 幸村さんは辰朗の母親役からちとせ、果ては娘まで、年齢感のコントロール流石だと思った
- 幸村さんの演じるちとせは、辰朗に対しては年上感・姉感・余裕感を感じさせる一方、客を取り東雲に対する姿は色香・女らしさを感じさせるもので、同一人物でありつつ別の姿を表す表現力は流石だと思った
- 幸村さんの演じる幼女はいいぞ
- 市川さんの絶叫、迫真だった
- 絶叫ののち、親指で目元を拭うところを見て「かっこよ…」となった
- 小林さんが演じる安養寺凌は本当に爽やかで、悪辣なことをしているときでさえどこかサッパリ感を感じる
- あと、編集部のシーンでパン特集の企画がポシャったくだりが好き
なぜ "ちとせ役の人が妻と娘を演じる"のか
- なぜ「大蔵ちとせ」役であって、「大蔵ちとせほか」役ではないのか
- 2020年の今辰朗には、妻と娘がいる
- その2人を演じるのは「大蔵ちとせ」を演じるキャストである
- それは、ちとせの面影を感じる妻を迎えたということ
- それは、ちとせの面影を感じる娘が居ること
- その2人を演じるのは「大蔵ちとせ」を演じるキャストである
- そういえば、東雲は直接、妻と話しただろうか?
- なぜ店の奥をのぞいて確認したのだろうか?
- なぜエピローグの娘が蝶を追いかけるシーンで、胡蝶の夢の演出がかかるのだろうか
- この演出は、現実と夢がないまぜになった演出である
- その娘は居るのだろうか?妻は居るのだろうか?
- その妻は大蔵ちとせで、その娘は大蔵ちとせなのではないか?
- 今辰朗は、夢を見続けているのではないか
- 16で衝動的殺人を犯し、少年院を経た、その過去をもってなお共に生きて子を為す人が、いるだろうか?
ちとせの言葉
- 夏祭りの事件で辰朗にことのあらましを説明するときの言葉
- 「急に押し倒されて、押し返したら岩場に倒れて死んだ」
- 辰朗にそう説明するちとせ
- だがこの大学生、すでに一度"買っている"のである
- どう事に及ぶか、知っているのである
- そもそも身体を売ってきている
- ゆえに、事故的案件ではなく、不意をうって殺したのだと推察される
- これもひとつのSOSだった
- 今辰朗に嘘をついた
- ちとせは辰朗が自分のことを知らないと思っている
胡蝶の夢
- 胡蝶の夢とは、中国故事に由来する、夢と現実がさだかではないことの例え
- リアリティのある夢に限定されない
- 自分が蝶になった夢を見たのか、蝶である自分が今人間になっている夢を見ているのか
- 夢と現実がないまぜになったシーンの演出が分かりやすさを感じさせた
- ちとせの家へお呼ばれするシーン
- オレンジのノースリーブシャツと黒い短パンという無防備な姿を見た辰朗は蝶になる夢でオレンジ色の花を見るようになる
- 花の中心には、ちとせが待っている
- 辰朗には、欲を叶える夢を見る資質がある
- この資質が、精神の安定を失い胡蝶の夢に至ったときに、現実の行動を夢が支配することを許してしまう
- エピローグの娘が蝶を追うシーンで、胡蝶の夢の演出がかかることで、娘の存在や妻の存在が怪しく思えてくる
ちとせの言葉?
- エピローグから、ちとせを手に掛けるシーンに記憶を遡っていく
- 辰朗の表現が分離していくことに驚いて、当時は意識できなかった
- ちとせの最後の言葉「ありがとう」「辰朗で良かった」
- この時、胡蝶の夢の演出がかかっている
- つまり、"ちとせは本当にそんなことを言ったのか?"という疑念がある
- 窮地においてなお自分を守る言葉を選んでしまう子が、痛みに苦しみ死に瀕する中、何を言えるだろうか?
- この時、胡蝶の夢の演出がかかっている
東雲賢世の追っていたもの
- ずっと追っていたのは弟の死ではなく、大蔵ちとせの死だった
- 辰朗の自首の話はすぐに耳に入っただろう
- 16歳の少年が殺人を犯したとなれば、それはセンセーショナルに報じられる
- そのまま9年間、何をしていたのか
- 最も突き落とせる時を探っていた?
- 人の心を抉るようなルポを書く男
- 最も突き落とせる時を探っていた?
- 「愛していました」と聞いたあとの笑みはなんだったのか
- 今辰朗は妄想に取り憑かれていることがわかったからか?
気持ち悪い人たちのお話
これは、脚本としてあえてやっているのだろうと思った。 各登場人物に「気持ち悪い」と感じさせる要素が練り込まれているように思う。
今辰朗
- 福島のおかげで電力が支えられていたんだ、というとっさの帰属意識
- 福島に起因する差別から、自己の価値を福島とないまぜになっている
- 福島の威を借る
- 蝶になって花のちとせに抱かれに行く夢を高頻度で見れること
- ちとせの家にお呼ばれしたときの内心のリアクション
- 殺害を行動に移せる狂気
- 「解放してあげなきゃ」
- 「もっと遠いところへ」
- ぬけぬけと生きて、1年も住んでいない倉賀野島にずっと執着している
- パンに使う倉賀野島のオリーブ
- ラストシーンは、何より気持ち悪いものだった
- 愛した人を手にかけたその手で、幸せを抱きしめるように言うのだ
- ちとせの面影を感じる妻を迎えて娘が居ても気持ち悪い
- 妻と娘が妄想の産物であっても気持ち悪い
今辰朗の母
- 旦那が死んで1年も経たずに17歳差の男と結婚を前提に付き合う母
- 当時41歳
- フェリーでの出会いで、子供も胎内にいる
- 6月から12月の間半年のうちに為したことだろう
- 妊娠2ヶ月で気づくとして、島について数ヶ月のうちに、だ
- 6月から12月の間半年のうちに為したことだろう
今辰朗の母の再婚相手
- 収容中の面会に来ようとした形跡がない?
- 事件を起こして破談になったか
- 辰朗が意識から排除しているのか
今辰朗の父
- 2011年に折りたたみナイフを携帯している男
- 少女を助けようとして津波に呑まれたらしい
大蔵ちとせ
- 酷く言ってしまえば売春宿の娘
- 身体を幾度も売っている
- 自らの窮地で救いを求めるときでさえ、嘘を使う
- 「急に押し倒されて、押し返したら岩場に倒れて死んだ」
ちとせの父
- 売春宿の経営者
- 娘を売る、妻も売ってる?
- 売上が落ちて娘を殴る
ちとせの母
- 身体を売ってる?
- 娘を売ってる
- 味方ではない
安養寺凌
- 今辰朗の来歴を探り、晒す
- 今辰朗への執着
- 殺意にも似た目つきに揺らぐ
- 敵意に好意を抱く
- 大蔵ちとせを指して「あいつはやめとけ」
- 殺意にも似た目つきに揺らぐ
- 辰朗の重要な局面で現れる凌
- 共犯者になる
- 「お前のこと好きだ」「すきにとっていい」
クラスメイト達
- 福島から来たと発覚した今辰朗への態度
東雲賢世
- ちとせを幾度も買っている
- 弟の死の理由を悟って、結局、ちとせを買ってなあなあで過ごしてきた
- いざ、ちとせの「ここから助けて」を聞くと手を切った
- アカウント「胡蝶の夢」のすべてのツイートを漁ったという
東雲の弟
- テニスにスキー、なんでもやるサークル(ヤリサー?)所属で16歳を買う男
嫌に物分りのいい駐在さん
- 村の(売春宿の)娘とよそ者どちらを守るか
フックに使われた実在の災害
- これは現実の出来事を持ち出して引き込む技術であると捉えている
- 話の流れだけを見れば、東日本大震災である必要性はない
- 生まれ育った地を追われる理由は他にも用意できる
- 田舎で差別をうける要素なんて他にも用意できる
- 話の流れだけを見れば、Covid-19を持ち出す理由はない
- 2020年の2月という外出禁止令手前の時期
- 東日本大震災からCovid-19への必然性はない
- 現実の2つの災害に因果関係はない
- 技術としてあえて用いる露悪的部分、気持ち悪さ
誰も彼もが気持ち悪さを
- 登場人物たちは皆気持ち悪さを滲ませるし、脚本家に対してさえ気持ち悪さを感じさせようとしている
- こんなことまで想像している観客さえも気持ち悪いということかもしれない
気持ち悪さの中に見る
- 上述した気持ち悪さは、整理して見えてきたものにすぎない
- 渦中の当人たちは、それぞれ生きている
- 気持ち悪さに自覚なくか、あるいは自覚してもそれを脇において
- 引いてみれば気持ち悪かろうが、尊厳を踏みにじられる場面では同じように憤りを感じるし、ちとせの魅力に惹かれもする
- 先に述べた気持ち悪さに同調さえする
- 初めてみた朗読劇は大変に心を揺さぶられ、印象に残るものだった
おまけ:与太話
- ネットでちょっと調べただけの浅い情報が絡んでしまってしょうがないので書き残す
オレンジ色の毒の花
- 蝶の夢を見るシーンで印象的なのが、ちとせの家にお呼ばれしたあとオレンジ色の花にちとせを見つける場面
- 花にとまった蝶を花びらが包むように描写されていた
- このことから食虫植物を想起したが、ざっくり毒というくくりで調べてみた
- 花にとまった蝶を花びらが包むように描写されていた
- 瀬戸内海で咲く、オレンジ色の毒の花とは?
ナガミヒナゲシ
- オレンジ色の花をつける
- 関東圏や瀬戸内海でその存在が確認されている
- 外来種であることが、島の外から来たちとせに重なる
- 地中海沿岸地域の花らしく、1961年には確認済み
- 花言葉は「なぐさめ」「癒やし」「平静」
- 種子が多く、繁殖力が強い
- 未熟な種にも発芽能力がある
- 色を売る仕事をしていた姿に重なる
- 未熟な種にも発芽能力がある
- 最適な除草時期は冬
- 事件は12月23日
- 毒性はアルカロイド性の有害物質
- 茎を触ったり折ったりするとかぶれる
- ちとせを殺めた辰朗がずっと妄想にとりつかれているとしたら、触れてしまったことによる毒なのではないか
- 茎を触ったり折ったりするとかぶれる
- 作業時は必ずゴム手袋や軍手を使用しましょう
- あー
- 最悪な話、辰朗は殺人に加えて死体損壊も行っている可能性まで有ると見ている
- 妄想の妻に加えて妄想の娘が居る理由になっている可能性がある
- 身体を重ねた記憶が存在するんじゃないか?
- 妄想の妻に加えて妄想の娘が居る理由になっている可能性がある
- ナガミヒナゲシに要注意!毒性や駆除方法について解説
ミサンガ
- 東日本大震災に関して、チャリティイベントとしてミサンガを作成・販売する動きがあった
- ミサンガ - Wikipedia
- asahi.com(朝日新聞社):願い込めたミサンガ「新しい石巻を」 被災生徒ら作製 - 東日本大震災
- EXILEが震災遺児のためにチャリティーミサンガの発売を決定 収益は「あしなが育英会」へ寄付|シネマトゥデイ
「気持ち悪い」
- 旧劇エヴァンゲリオン
- 多分違う事が多すぎるはずなのだが、書いているうちにどうにもよぎってくるので、書き残して頭から追い出しておく。
- 錯乱する主人公
- 自分の手で殺す主人公
- ヒロインを手に掛ける主人公
- 裏切りに対する衝動的攻撃性を持つ主人公
- 「気持ち悪い」
- 気持ち悪い様をのうのうと観劇している我々もまた気持ち悪いということ