6月の末から始まったTwitterの大規模制限祭り。そのあおりを受けて一般ツイッタラーである私のアカウントは大変な不便を強いられている。
自前の mastodon を持ってはいるが、無理をして運用している ため、いったん別の手段で分散SNSを持ちたいと考えた。 そこで、以前タイムラインで話題になっていた wildebeest というソフトウェアを思い出した。
Wildebeest とは
サーバーを建ててみた
参考資料は以下のものが参考になった。読みながら進めればほとんどうまくいく。
インストール作業の前にやっておくといいこと
- Images のプランを契約しておく(最低5$)
- Workers & Plans のプランを契約しておく(最低5$)
- Workers の
hello world worker
を作り、残しておくこと - Cloudflare Zero Trust を開き、プランを選択しておくこと(最低0$)
これらを済ませておけば、後述のトラブルシューティングは回避できると考えられる。
トラブルシューティング
公式の資料に、0からやり直す手順が記載されている。なにかを失敗してはこの作業を繰り返すことになるだろう。
Deploy失敗: Accessへアクセスできない
Error: error creating Access Application for account "***": access.api.error.not_enabled: Access is not enabled. Visit the Access dashboard at https://dash.cloudflare.com/ and click the 'Enable Access' button. (9999)
https://github.com/yajamon/wildebeest/actions/runs/5437347729/jobs/9887831241
Enable Access
ボタンを押せとあるが、Accessは 2022/05/25 の時点で Cloudflare Zero Trust に構成が移行したという。
対応
クリーン失敗: D1がクリーンできない
- ワーカーが存在しない場合、
Workers & Pages
以下はすべてワーカー新規作成ページに飛ばされる - 結果、クリーン対象の D1データベースを削除できなくなる
- そして、再デプロイをしても失敗する
対応
- ワーカー新規作成ページの hello world ワーカーを作っておく
クリーン失敗: KVがクリーンできない
- ワーカーが存在しない場合、
Workers & Pages
以下はすべてワーカー新規作成ページに飛ばされる - 結果、クリーン対象の KVワーカーを削除できなくなる
- そして、再デプロイをしても失敗する
対応
- ワーカー新規作成ページの hello world ワーカーを作っておく
ログイン失敗: ログインの導線がない
- ログインらしきページが表示されるが、何ができるか分からなかった
- Zero Trust にアプリケーションがあっても、アクセスポリシーがないとログイン手段を提示できないらしい
対応
- ポリシーを追加する(Email宛にワンタイムパスワードを発行させることにした)
- Include: Emails でログイン用のメールアドレスを指定する
- Require: Login Method で OTP を指定する
- きちんと保存すること
- Save Applicationで保存して安心
顛末
自前の wildebeest サーバーを立てることに成功した。
しかし
- サーバーを立てることに成功はしたが、どうにも動きが悪い
- リモートフォローが上手くいくMastodonバージョンと、そうでないバージョンがあるらしい?
- その他、ActivityPub互換のMisskeyとのリモートフォローが上手くできなかったりした
- 建ててから確認したところ、wildebeest 自体の更新が 2023/03/27 から止まっている
選択を誤ったかもしれない。まぁ鯖たて作業が面白かったからよし!!