Obsidian とは
Markdown ファイルの利用に特化した メモツール です。 プラグイン拡張が可能で、コミュニティプラグインだけでなく、コア機能もプラグイン化されています。
私も自作プラグインを作りました。
Obsidianとの出会い
友人に紹介されて出会いました。
Obsidian を使う目的
『知的生産の技術』(著:梅棹忠夫 1969年) という本に、ノートのとり方を触発されました。
自分の知識を書き貯める、自分のデジタル文書館を整備しようと思ったのです。 ある程度みじかく完結したノートと、それらをリンクでつなぎ集積したもので知識を表現する思想が、自分に合っていました。 これを、Obsidian は強力に支援してくれるものでした。
書き貯めた知識は、ブログ記事原稿の素材入れとしても役立っています。
10ヶ月経過した
昨年の5月から使い始め、10ヶ月が経過しました。 ふと振り返ったら10ヶ月が過ぎていると気付いてしまったため、勢いに任せてブログ記事を書いています。
グラフビューの成長
- リンクで結びついたノートが近くに集まっています。
- 赤い点はデイリーノートで、その日に追加したノートのリンクを集めて集約しています。
- 緑の点は書き貯めたノートです。
ファイル数
- ノート: 1328
- ヤクの毛刈り的に固有名詞のノートが膨れ上がっているところがあります。
- デイリーノート: 258
まだまだ歩き始めたばかり
固有名詞を取り込むために増えたノートが多いです。 もっと冗長なノート同士の関連性を見出して、新たにノートを発見したいと考えています。
応用した
この Obsidian を使ったメモ手法を、ゲームの遊び方に応用しました。
レポートプレイ
ゲームをひたすらメモしながら遊んでいくプレイスタイルを試みています。
などなど、世界観を明らかにしたりお手製の攻略情報を積み上げようとしています。
自分のノート作成方針
別建てにしても良かったのですが、ついでに自分のノートづくりについても記載したいと思います。
ノートのかたち
- ノートは一枚で完結した内容を書き、一行に要約することを目指します。
- 一行の要約が、記事タイトルやファイル名になります。
- 上手くいくと、
git
のコミットのようになると考えています。
どれくらい書くか
- テキストベースで作るなら、ほとんどのファイルはセクタサイズで同一のファイルサイズに規格化されます。
- 現代のディスクストレージでは殆どが4KBでしょうから、4KB以内であれば短く書こうが長く書こうが一緒だという認識です。
- iPhoneで撮影した画像一枚を上回るほどノートを取るのは大変なことです。
ノートを作るタイミング
調べ物をしたらノートを作るタイミング
- Webを検索する前に、まず自身の保管庫を調べます。
- (だいたいそうですが)答えがないなら知識として追加する絶好の機会です。
気になるWeb記事があったらノートを作るタイミング
- 読んだ内容の一行まとめや、自分の感想を書きます。
- これをデイリーノートが集約することで、その時気になった記事という記録が残ります。
- 記事部分を抽出したスクラップノートを作っても良いです。
- 手間ですが、Web記事は消える恐れがあります。
- 一方で、スクラップするよりも、リンク先が消えても問題ないように知識として抽出すべきだという考えもあります。
- スクラップはあくまでノートの素材を確保しているに過ぎません。
- こういうノートを作るとき、調べ物もしたくなるでしょう。(そしてノートが増えます)
複数端末での利用
- Obsidian Sync という、公式の同期サービスがあります。
- すでに Dropbox などのミラーリングソフトウェアを利用していれば、こちらで共有するのもよいと思います。
- モバイル端末との共有は難しい点もあるようです。
ノートの公開
- Obsidian Publish という、公式のパブリッシュサービスがあります。
- が、私は利用していません。
プライベート保管庫のススメ
個人的には、知識の保管庫を作る場合、ノート作りをプライベートにするとよいと考えています。なぜなら、ひとの目を気にするというのはブレーキ要素になるためです。
「だれかの顰蹙を買うかもしれない事柄」だけでなく、「自分のこの部分は知られたくない。しかし、そこに深く関係している事柄」あるいは、「人に見せるならもっとちゃんと書きたいし…」と渋って忘却してはもったいないです。
なんでも覚えていることは難しいです。考えを吐き出すことにブレーキをかけるべきではないと考えています。
気にすべきは、未来の自分だけでよいでしょう。未来の自分に伝えられる文書がかければ、それでよいのです。(それもまた難しいですが)
プライベートに知識を書き貯めて、公開する原稿を書くときに引き出す。 ひとの目はこのときに気にして、文書の体裁を整えることに注力すればよいと考えています。