ごらくらいふ

プログラミングしたりゲームしたり

Obsidianコマンドエイリアスプラグイン v1.2.0をリリースしました

github.com

何が変わった?

コマンドとの紐付けが成功しやすくなりました

Obsidian起動後に、コマンドを再度紐付ける頻度が下がります。

"Missing command. Run this and try rebiding"

と表示されるエイリアスが少なくなります。

Obsidian起動時というのは、多くのプラグインが同時に読み込まれるので、エイリアスが参照したいコマンドがまだ読み込まれていない場合があります。

これまで

プラグイン読み込みの時点で、Obsidianに紐付けたいコマンドが読み込まれている必要がありました。この fallback として、コマンドを見失ったエイリアスを実行すると、プラグインの再読み込みをできるようにしています。

プラグインを再読み込みすると、目的のコマンドが Obsidian が読み込み済みのため、結果的に紐付けできていました。

1.2.0 以降

プラグイン読み込み時に、設定した回数だけコマンドの存在をチェックします。

プラグインエイリアスコマンドを Obsidian に追加する際、コマンドが見つからなかったら、設定した間隔(ミリ秒) 待機して再びコマンドの存在をチェックします。

多くの場合、コマンドを検出できるようになります。

設定パネルにコマンド検出の振る舞いを追加しました

前記の通り、コマンド検出に関して設定が増えたので、その項目が設定パネルに追加されました。

試行回数

1回 ~ 10回 を 1 刻みで設定できます。

試行間隔(ミリ秒)

100msec ~ 1000msec を 100 刻みで設定できます。

冬のデスクワーク・在宅勤務に役立つ水筒を買った

今年の冬も寒い。 在宅勤務のため、白湯を飲みながら仕事をしているが、冷める。それはもうキンキンに冷えてしまう。

そこで、水筒をAmazonで物色していたところ、サーモスの「山専用ステンレスボトル」にたどり着いた。

購入していくらか経つが、良い買い物をしたと思う。

これは真空断熱機能の水筒で、太さはマグカップくらいある。 これの 900 mL モデルを買った。

デスクに水筒をおき、都度マグカップに注いでは飲んでいる。

いいところ

  • 保温能力が高い
  • ストレートなフォルムがよい
  • ラバーの付属部品がよい
  • 900mL 入る
  • 洗いやすい構造

保温能力が高い

「6時間後でも80度をキープ」と謳うだけのことはある。

いくら寒いといっても氷点下にはならない我が部屋であれば、12時間経とうが注いだお湯から湯気が立つ。

ストレートなフォルムがよい

断熱機能がある大容量の水筒というと、まず最初にアウトドア用のものが候補に上がるだろう。 アウトドア用の場合、携帯や使うときの利便性のために、取っ手や紐が付いている。これはデスクワークにはそぐわない、余計なパーツとなってしまうのである。

その点、山専用ボトルはストレートなフォルムで、机の上で邪魔をしないのだ。

ラバーの付属物がよい

山専用ボトルの首と底に、ラバーの付属物がある。

首のラバーは、握りやすい。 底のラバーは衝撃を和らげ、机や本体を傷つけない。

しかも不要であれば取り外すこともできる。

洗いやすい構造

保冷をメインとする水筒に多いのが、飲み口タイプの栓である。 これは洗うのに手間がかかる。口をつける部分は念入りに洗わねばならない。

そして、この構造は冬向けの用途には向かない。 在宅勤務のお供として水筒に注ぐのは、 熱湯 である。 飲み口で飲んだらやけどは間違いない。

山専用ボトルは注いで飲むための栓になっている。 真空断熱機能で保温能力の高い水筒で共通することかもしれない。

惜しいところ

  • 水筒の背が高い

水筒の背が高い

900 mL というなかなかの大容量と、山で使えるほどの断熱機能のためか、マグカップ並みの太さにも関わらず背が高い。

まあデスクの面積は限りある。そして空間を無駄にしがちだ。 背の高い水筒はその無駄を有効活用していると、割り切ることも必要だろう。

あるいは背の高さを逆手に取り、背の低いサイドテーブルや、いっそ床に置いてしまうのも一つの手段かもしれない。

ところで卓上ポットでもいいのでは?

まったくもってその通りである。 卓上ポットではなく水筒に喜ぶ理由は、作業机が狭いという切実な問題があるためだ。

まあ、自分は在宅勤務メインで話をしていたが、出社してデスクワークをする場合でも便利であろう。 卓上ポットをかばんに突っこむのは大変なことになる。

この記事が、寒い冬を乗り切る水筒選びの助けになれば幸いだ。

「寝たい」と「風呂入りたい」は競合する

寝たい気持ちと、風呂に入りたい気持ちは競合する。 風呂に入るのは面倒くさい。それだけで時間を消費する。寝る時間が遅くなる。 しかし、風呂に入らず寝るのは気持ちが悪い。寝付きの悪さは翌日の体調に影響する。

このジレンマによって時間を浪費し、寝ることも風呂に入ることも覚束ないまま夜が更けていくのである。

この解決法は…風呂で寝る…?

いつのまにか目を閉じてしまうのは想像の世界に旅立ってしまうから

なんだか書き散らしたので供養。


仕事をしているはずだったのに。いまさっきまでスマートフォンを見ていたはずだったのに。なぜだか目を閉じてしまっていることがある。

食後高血糖は要因のひとつであるが、それだけではないだろう。 ではなにか。目を開いている必要がない行動を取っているからだ。

ちょっと目にした一文や記憶から飛び出してきたひとこと。そういったものに思いを馳せ始めた途端、目に取り入れる光が邪魔になり、想像の世界に旅立ってしまうのだ。 そうなってはもはや目を開け続けることはかなわない。

きっとそこから抜け出すには書き記すことくらいしか方法がないだろう。きちんと書き出せたか"目で見る"必要があるからだ。 この文章もそれである。

無料でGCEを使う場合の用途はbotかな

先日、GCEの無料枠を使うための記事を見て、GCEデビューした。

qiita.com

実際にインスタンスを建てたはいいものの、では何に使おうかと考えている。

  • 24時間稼働できる計算資源
  • 固定IPは有料

これらの特徴から、Webサイトをホスティングするよりは、botを稼働させるほうが適していると思う。 まぁDDNSサービスを使ってもいいのだけれど。

デジタル資源も空間資源もいっぱい欲しい。

Obsidianコマンドへのエイリアスを追加するプラグインを作った(追記: 2021-08-26)

Obsidianというメモアプリがある。

これにはコマンドパレット機能があり、キーボードで多くの操作が可能になる。 また、Obsidianは言語選択に対応しており、日本語で利用可能である。

ここで問題になるのが、コマンドパレットの絞り込みにも翻訳された言語が求められること。 翻訳された文言は意図の理解に役立つが、入力には手間がかかってしまう。

そこで、コマンドに対して任意の文字列でエイリアスを作るプラグインを作った。

github.com

f:id:yajamon:20210823201827p:plain


追記: 2021/08/26

コミュニティプラグインリストに掲載された。うれしい。

github.com

知的生産の技術(著:梅棹忠夫)を読んだ

本について

1969年初版の本である。50年ほど前、半世紀ほども前の本だ。

本書との出会い

メモアプリとして、 Obsidian というアプリケーションを勧められたことから始まる。

これの機能のひとつに、「ZettelKasten IDを付与してノートを作成する」 というものがあった。 このZettelKastenとは何だろうと検索したところ、GIGAZIENの記事(効率的なノートを作成できるドイツの社会学者が生み出した方法「Zettelkasten」とは? - GIGAZINE)が見つかった。

ZettelKastenとは、おおまかな理解で言うと「カード」という単位で一つの知識を書き込み、無数のカード間でリンクを作ることで蓄積とあらたな発見を見出して更に知識を生み出そう、というものと理解している。

で、件の記事のブコメを眺めていたところ、日本でも類似の技術があるというコメントがあった。

効率的なノートを作成できるドイツの社会学者が生み出した方法「Zettelkasten」とは? - GIGAZINE

日本では「知的生産の技術」によって五十年前に発明されていたやつ

2020/06/04 10:49
b.hatena.ne.jp

ZettelKasten について試してみたいと思っていたが、日本語でのちょうどよい情報資源があまり見つけられなかったので、それでは類似の技術を調べてみようと本書を手にとったのだった。

何が書かれているか

知的生産とはなにか・情報の生産に関する価値がいかに高まっているか という話にはじまり、知識の生産や整理のための(本書をよむ目的となった)京大型カードの話や、 本の読み方 、整理の仕方、タイプライターはいいぞという話、日記の書き方から原稿の書き方、果ては文章の書き方にまで言及されている。

面白かったこと

現代における情報の重要さ・扱われ方についての言及に違和感がなく、当時の年代を思えば、まるで未来視しているように思えた。

たとえば、プログラミング技術が、個人としてのもっとも基礎的な技能となる というもの。 2020年から(令和2年度から)小学校でプログラミング教育が必修化された。これはまさに、個人の基礎的な技能になりつつある証だろう。

【事務連絡】小学校プログラミング教育に関する取組について(周知)

また、コンピューターの操作が人間の最低の素養になると予想していた。 これはそういう時代が来たと言っていいだろう。老若男女ことごとくの手元に、スマートフォンがある。

総務省|令和2年版 情報通信白書|情報通信機器の保有状況 によれば、 2019年の段階で8割を超える世帯でスマートフォンが存在しているし、スマートフォン保有している個人は国民の6割を超えているという。

氏が予想として想像しきっていたのか、あるいは読者がそのように導いたのかもしれない。と考えて面白がっていた。

もうひとつ目を引いたのは、日本語をひらがなだけで書こう。タイプライターで書こうというものだった。

自分の聴く Podcast Rebuild.fmのゲストに Naoki Hiroshima さん という方がいる。 Naoki Hiroshima さんは、日本語を使うときは"ひらがな"をつかう、ひらがなせいかつをしている。

ここに共通点があるのかどうかと興味が湧いて読んだのだった。

(読み終えた感想としては、ひらがなを使う動機が異なっていそうだな。というところ。 梅棹忠夫氏がひらがなタイプライターに至ったのは、"手書きで日本語を書いたのでは遅すぎる"、"文字の美醜で何かを評価されたくない"というところにあるように思う。 当時、文字を手書きより素早く出力できる手段にタイプライターがであったがゆえに、「タイプライターを使え。ひらがな だけもやむなし」 ということのようだった。

仮に、梅棹忠夫氏の手元に現代のPCがあったなら、漢字も込みで使い続けただろうか。あるいはIMEの変換すら煩わしくなって ひらがな だけを使うようになっただろうか、などと思いを馳せて面白く思った。)

繋がりを見つけられそうな本

過去に一度読んだ「荒木飛呂彦の漫画術」には、アイデアノート・身上調査書・世界観のためのリサーチという技術が登場する。 これらとの共通項を拾い上げて Obsidian ノート を発展させようと思う。

また、梅棹忠夫氏の存命中にワープロだとかは出たはずで、なにか関連したものはあるかと検索したらドンピシャな本が見つかった。 目次にはタイプライター章と、その章の終わりに「ことはおわった」「ワープロの出現」とある。ある種の答え合わせになりそうで、これは楽しみだ。